綺麗事で生きるために。慎哉blog

自分の為やお金の為じゃなくて人のために生きたい。今はあまりにも無力すぎる僕が、綺麗事で生きるために学び経験し綺麗事で生きられる事を証明するブログためのです。

新聞記者のお仕事について聞いてきました

今日は、僕が友だちと立ち上げた、

社会の仕組みや様々なお仕事について学ぶための

「キャリアデザインサークル」にて、

現職の沖縄の某新聞社の記者さんにお話をしてもらい、

いつものようにメンバーとがっつり質疑応答しました。

 

新聞記者ってどんなお仕事?

 新聞には、政治・経済、地域、スポーツ、芸能など様々な情報が載っています。

それを新聞記者がいろんな手段で情報を集めてくるわけですが、

その情報源は2種類あると言います。

独自特集・調査と、行政・警察・一般の方からの情報提供です。

 

独自特集・調査

まず、独自特集や調査は日々のアンテナやコネクションを頼りに

記者が個人で動いてまわり取材し記事を作成します。

この時、記事が紙面に掲載されると、記者の名前がフルネームで最後に署名として載ります。紙面で署名がある時は、その記者が独自で特集した記事だと思って大丈夫です。

 

情報提供

県庁や警察には「記者クラブ」と言い、

様々なメディアの記者が集まれる部屋があり、

そこで事件や自己、重要な出来事などを発表するので、それを記者が取材します。

また、一般の方から火事が起きているといった情報や、

こんなイベントがあるといったものや、

近所に綺麗な花畑があるといったような地域に関係する情報提供を受けて取材に行く場合もあります。

 

これが新聞記者の主な情報源であり、

日々様々な事柄を取材し記事にしていきます。

次はこのようにして集まった情報や記事がどのように新聞になるのか見てみましょう。

 

記事が新聞になるまで

ここまでで、新聞には政治経済から地域の紹介まで様々な情報と仕入れ方がある事がわかりましたが、それらにそれぞれ担当の記者がいるのか気になりませんでしたか?

答えは、本社か支社によって違う。という事です。

 

本社では、政治担当、経済担当、地域担当、など分かれていますが、

支社では、実はそれぞれの記者が地域においての政治経済から地域の事まで全て担当します。

 

そして、記者が取材をして記事にしたものを「デスク」に持って行きます。

このデスクとは、新聞記者を長年勤めたニュースの目利きができるベテランの事で、

政治デスク、経済デスクといったようにそれぞれ担当デスクが分かれています。

デスクが記事を受け取った後、夕方ごろになるとデスク会議が始まり、

どの記事を1面に持って行くか、どの記事をどこに配置し強調するかという事を話し合い、新聞が出来上がります。

なので、新米記者でも大きなスクープを持って来れば1面に記事を出す事も可能なわけです。

 

新聞記者のやりがい

みなさんが想像できる通り、新聞記者というものはすごく忙しいお仕事です。

そんな忙しく大変な新聞記者のお仕事のどこに魅力を感じているのか聞いてみました。

 

「反響が大きいとやってよかったなと思える。また、人と密接な関わりが持てるのが地方紙の記者の最大の魅力」

 

過去に嘉手納で騒音問題に苦しんでいる夫婦について取材した話をしてくれました。

記者さんが人づてで嘉手納基地周辺の騒音がひどい家庭について聞き、

取材のためにある夫婦に取材を依頼したのですが、

断られてしまいました。

そのあと日を改めて依頼しに行ったところ、

1日自宅で取材させて頂けるように了承をもらいました。

そこでは、飛行機が通るたびに轟音が鳴り、家やふすまがガタガタ鳴り、

とても人が住めるような場所じゃなかったと言います。

奥さんも旦那さんもストレス性の胃腸炎になるなど健康にも影響が出ていましたが、

家が防音工事の対象になる築年数を満たさない中古物件だったので、

工事ができないと言われてしまっていたようです。

また親戚が基地内に土地を持っていたので、

大きく取り沙汰できず、それで取材を断っていた事がわかりました。

 

記者さんは夫婦と話し合い、

それに配慮した形で記事にする事を約束し、

それが紙面に掲載されました。

 

すると、防衛局から夫婦に電話がかかり、

これまで一切聞き入れてくれなかった役所が防音工事をしてくれる事になったのです。

さらに、基地内に土地を持つ親戚からも電話があり、

今までそんなに大変な思いをしていたとは知らなかったと電話があったそうです。

 

そして何より、

今まで誰にも話せなかった痛みを記者さんに話して、

気持ちを汲みとってくれた事ですごく心がすっきりしたと言ってくれたそうでした。

 

このように、地域に密着し、人の痛みに触れ、

社会を変えるきっかけをつくる事ができるのは、

テレビや他の媒体ではなかなかできない地方紙ならではの特徴だと語っていました。

 

終わりに

いかがでしたでしょうか。

僕は新聞記者は取材で情報や出来事を基本的に追い、

記事にしていくと思っていたので、

ここまで人に深く関わり地域に寄り添って行くお仕事だと思っていなかったので、

とても衝撃的でした。

 

ブログでは今後もキャリデザでの活動を少しづつお伝えしていこうと思います。

 

それでは!